前回に引き続き、当院看護師が患者さんに行っているフットケア
今日はTさんのケースをご紹介します。
Tさんは基礎疾患の影響で足趾の変形が強く、足底に胼胝ができやすいため、定期的にフットケアに入っている方です。
巻き爪があり、皮膚をくるっと巻き込んでいます。
まずは爪ゾンデで丁寧に角質を取り除き、
少しずつ切り進めます。
フットケアでの爪切りはニッパー型が使いやすいです。切りにくい爪は、縦に小さく切り込みを入れて、少しずつ切っていきます。特に肥厚した爪は硬くてもろく、割れやすいので注意が必要です。
爪切りは基本的に「スクエアオフ」
爪に沿って真っすぐに切り、ヤスリを使って角を削ります。ヤスリはガラス製がおすすめです。
爪切りの3原則…「深爪しない、丸く切らない、皮膚を傷つけない」
そして、足底の外側にできた胼胝(タコ)削り。
「角質クリア」という電動のヤスリで削ります。
「スピール膏」などは使用しない方が安全です。
ずれたりすると健康な皮膚も傷つけてしまいます。
その後前回ご紹介のNさんと同様、マッサージと保湿ケアを施行し終了です
Tさんは、足の関節や足趾の変形が強く、履物による足への負担が強いため、医師の指示により、医療用の靴を利用されています。Tさんのように、普通の履物で足を痛めてしまう可能性のある方は、医師の診察の上、完全オーダーメイドの靴やインソールを作成できます。
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ケア後、お2人とも気持ちが良かったのか、満面の笑顔を見せてくれました
普段の訪問診療ではなかなか聞けない昔話を聞いたり、心配事の相談を受けたり、看護師にとっても貴重な時間です。
今回2回にわたりご紹介しました、当クリニック看護師の仕事の一つでもある「訪問フットケア」、いかがでしたでしょうか
記事でお伝えしたようなフットケアをご希望の方は、実は外来でも可能です。
足のトラブルでお悩みの方は、当クリニックにご相談下さい
by narita